滋賀ペット治療院の山路です。
滋賀県で犬猫の鍼灸整体治療をしています。
このところ、シニアのワンちゃん・猫さんの亡くなったという連絡をいくつか立て続けにお聞きしました。
4月の中頃には夏日という記録的な暑さの日があったかと思ったら、先週あたりからまた急に冷え込み、我が家でも暖房を入れたほどです。
こんな天候が続くと、特にシニアの子たちは体がついて行かなくて不調になりがちですね。
今日は、そんなシニアの中でもとても元気なゴールデン・レトリーバーさんをご紹介したいと思います。
こちらの、琵琶湖岸でりりしい表情を見せているのは、15歳6ヶ月のゴールデン。
年齢とともに内臓にもいろいろな病気を抱え、今年のお正月ぐらいから下痢が続いて、何度か危ない状態をくぐり抜けてきました。
鍼治療がとても好きで、いつも気持ちよさそうに受けていただいてます。
整体マッサージも、途中で手を止めると「やめないで」と催促するほど大好きです。
鍼や整体マッサージが体を整えているから長生きなんですね…と思われるかもしれませんが、今日はそんなお話ではありません。
突然立てなくなってしまったときに飼い主さんは…?
いつもは3週間〜1ヶ月に1回診療にお伺いしているのですが、先日「突然立てなくなってしまったので、急ですが明日来ていただけませんか?」とご連絡をいただきました。
急に冷えたから足腰が弱ったんだろうか、下痢がひどくなったんだろうか…と心配しながら翌日お伺いしたら、もうすっかり元気で、体を触った感じでも不調が感じられませんでした。
詳しくお聞きしたところ、昨日は確かにお昼頃から足がふらつき、立てなかったとのこと。
そこでびっくりした飼い主さんは、家でできるだけのケアをされたそうです。
以下、飼い主さんのお話です。
「体を触ったらガチガチに硬くなっていましたので、動物病院からいただいている皮下点滴をして、それからローラー鍼でコロコロしたり、足や背中をマッサージしたりしました。体が冷えているのでお灸もしてやりました。
それがよかったのか、次の日の朝には自分で立ってトイレにも行けたんです。」
おそらく、点滴で脱水状態が解消され、ローラー鍼やマッサージで血行がよくなったことで回復が早かったのではないでしょうか。
体は水に戻すのが大事
実際、私が体を触ったところ、いつもよりもみずみずしく感じました。
また、脊椎や足の関節なども柔らかく、特に動きの悪いところは感じられませんでした。
私の整体のお師匠からは、いつも「体は水に戻すことが大事。水の流れがよくなれば体は元に戻る」と言われます。
今回、家庭での適切なケアのおかげで、ゴールデンさんは水のような柔らかい体を取り戻し、また自力で立って歩けるようになったのだと思います。
上の写真はお灸をしてもらっているところです。
写真を撮るために手を放していますが、もちろん普段はちゃんと手でお灸の箱を持ってされてますよ!
シニアの犬猫でも家庭でできるケアはたくさんあります
昔と比べて飛躍的に高齢化している日本の犬猫。
人間でも元気な80歳が増えているように、昔なら寿命と言われた14・15歳でも元気なシニア犬・猫はたくさんいます。
そして、そんなシニアを支えるために家庭でのケアはとても有効です。
ローラー鍼、お灸、マッサージ、ストレッチ、簡単な筋トレ・脳トレ。
特に、犬の場合は適切な散歩により足腰や脳を鍛えます。
下の動画は散歩大好きなゴールデンさん。毎日欠かさず歩きます。
シニアのケアは大変なことも多いけど
実際、シニアの犬猫のケアはとても大変です。
こちらのゴールデンさんも毎日お腹がゆるいのでその始末をしなければなりません。
食べるものも好き嫌いが多くなってきたり、食べさせてはいけないものも増えて気を遣うそうです。
定期的に動物病院で検査をしたり、たくさんの薬やサプリメントを飲ませたり。
夜中にトイレに起こされたり、突然鳴いてかまってほしいと催促されたり。
これに認知症があったり足腰が立てない子だともっと大変なことも多いと思います。
でも、私が知る限りシニアのペットを介護する飼い主さんたちはみな「手はかかるけど愛おしい。」と言い、介護がしやすくなるよう日々いろんな工夫をされています。
シニア犬猫の体の変化を「老衰だから」と諦めないで、毎日が楽しく暮らせるようにケアをしてあげたいですね!
来年もまたお花見ができるといいですね。
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もし、この中のどれかがあてはまるなら・・・
- シニアになったペットにずっと健康でいて欲しい。
- 最近うちのペットは足腰が弱くなってきた。
- 保護犬、保護猫を迎えたけど、どんなケアをしていけばいいだろう。
- 世間で噂のローラー鍼やお灸に興味がある。
- 自分のペットを楽にするために何かしてあげたい。