筋肉をつけるには運動が必要です
滋賀ペット治療院の山路です。
滋賀県で犬猫の鍼灸整体治療をしています。
上の写真のラブラドールさん、とても素敵な笑顔ですね!
昨年から後ろ足が弱ってきたとのことで鍼治療をしていました。
いつもとても気持ちよさそうにしてくれて、この笑顔に私も癒やされていました。
ところが、この冬の雪のために散歩ができなくなり、そのせいで筋肉が衰えて自力で立てなくなってしまいました。
笑顔が消え、食欲もなくなり、なんとなく元気もなくなって飼い主さんも心配しておられましたが、暖かくなってきたので車椅子を使ってお散歩に出るようになったらこの笑顔です!
実際、車椅子で散歩するようになってからは筋肉の張りも復活してきました。
後ろ足を使ってなくても、車椅子で動くことで全身運動になるため肩から背中、腰の筋肉まで張りを取り戻していました。
また、自力で動けることで気分的にもよくなり、また笑顔が戻ってきたそうです。
筋肉は体を動かさないとすぐに衰えてしまいます。
筋肉をつけることは、自力で歩く力を保つだけでなく、血行の促進や体型の維持、関節の保護にも必要です。
また、体を動かすことは気力を高め、ストレスの解消にも役立ちます。
筋肉をつけるにはフードも大切です
最近、「健康診断で腎臓の数値が高いと言われ、腎臓用の療法食に変えたら犬の筋肉が落ちてしまった」
という話をよく聞きます。
こちらのシュナウザーさんも、健康診断でSDMAの値が高かったので療法食に切り替えたところ、筋肉が落ちてしまったそうです。
何年か前から、健康診断の際に腎不全の早期発見のために「SDMA」という項目を検査するところが増えました。
クレアチニンよりも早く腎不全の兆候がわかると言うことで、SDMAが基準値よりも高くなるとBUNやクレアチニンが正常範囲内でも療法食を勧める先生が多いようです。
ところが、腎臓の療法食はタンパク質を控えめにしているため、半年も食べさせていると筋肉がすっかり落ちてしまうのです。
また、脂質が多くなっているため、筋肉が落ちるだけでなく消化器に負担をかけることもあります。
最近の知見では、人間の腎不全の場合でもあまり早期からタンパク質の制限をしないことになっているようです。
特に、高齢者の場合はフレイル予防のためにあまりタンパク質を制限しないようにされているとのことです。
つまり、犬猫の場合でもクレアチニンが基準値を超えて上がってきてから療法食に切り替えるので十分だと言うことです。
タンパク質は体を作る重要な栄養素!
当たり前のことですが、体は食べるものから作られます。
体を作る三大栄養素は「炭水化物」「タンパク質」「脂質」ですよね。
これを必要十分な量でバランス良く摂ることが大切です。
特にシニアになると何もしなければ筋肉は落ちる一方です。
でも、タンパク質を十分摂ることでシニアになっても筋肉量を増やすことができます。
バランスの良い食べ物と適度な運動で筋肉を保ちたいですね。
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