愛犬を寝たきりにしないために日々のケアを(2)

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滋賀ペット治療院の山路です。
主に往診で犬猫の鍼灸治療をしています。

気付けば半年以上もブログの更新をサボっていました。
今回は前回の続きで、「ワンちゃんを寝たきりにしないためにどんなケアをすればいいか」です。

犬が歩けなくなる原因(おさらい)

ワンちゃんが歩けなくなる原因には以下の4つがあるというお話でした。

  • 筋肉の衰え
  • 関節や骨などの変形・異常
  • 神経の損傷によるマヒ
  • 脳腫瘍や脳梗塞、認知症など脳の障害

それでは、どんなケアをすればいいでしょうか。

 

筋肉を鍛えるためにはちょっと負荷のかかる運動を

人間の場合もそうですが、筋肉は普段使う動作だけではなかなか鍛えられません。
人によって動きや姿勢には癖があり、いつも理想的な姿勢で体中の筋肉をまんべんなく動かしているわけではありませんよね。

そこで、日常の動作の延長でちょっとだけ負荷をかけた運動をすることで、筋肉の衰えを防ぐようにします。

お手をするシェルティ

お手の繰り返しで筋トレ

 

こちらのワンちゃんは、膝蓋骨脱臼の手術後歩きにくくなったそうですが、鍼とマッサージで体のバランスを整えるのと同時に、「ちゃんとオスワリをして、お手とおかわりを交互に行う』という運動で体幹を鍛えています。

初めてやったときはきちんと座れず、後ろから支えていないと『お手』をするたびに横にひっくり返りそうになっていました。

オスワリするシェルティの後ろ姿

座り方も安定してきました

ところが、毎日少しずつ続けているうちに支えがなくてもオスワリをして、お手・おかわりをスムーズにできるようになってきました。

意外と簡単な運動ですが、

  • きちんと座る
  • お手・おかわりをする

これだけでも体幹を整え、足腰のバランスを維持するのに効果的です。

 

関節の痛みはどこから来ているのか?

人間が歳を取ったときに悩まされるのは膝の痛み、肩の痛み、腰の痛み・・・
(なんだか湿布薬のコマーシャルみたいですが!)

人間の場合は膝や腰の痛みを言葉で伝えてもらえますし、いろいろなテストでどこに問題があるのかを正確に把握することが可能です。

ところが、ワンちゃんの場合はケンケン歩きをするからどこかに痛みがあるのだろうと推測できても、それが膝なのか股関節なのか、それとも足首なのか、言葉で伝えてもらえません。
痛みの部位や原因を特定するためには、レントゲンを撮ったり、エコーで関節内部を見るなどの検査が必要です。

検査によって障害の部位や原因がわかったら手術などの処置が執られますが、中には高齢のため手術ができなかったり、「加齢による変化なので仕方ない」と痛み止めでだましだまし過ごすということになるかもしれません。

でも、実際には関節の障害による症状も、周りの筋肉を適切に強化することで軽減されることがわかっています。
膝蓋骨脱臼などは軽度であれば若い頃から『筋肉を鍛えましょう』と言われますよね。
シニアになっても同じで、ちょっとした運動で姿勢を保ち、無理なく筋肉に負荷をかけることで偏っていたバランスを治し、痛みを軽減することができます。

 

チワワにマッサージ

マッサージで体をほぐします

 

こちらのワンちゃんは、膝蓋骨脱臼で手術ができないと言われましたが、鍼とマッサージで硬くなった部位をほぐし、体のバランスを整えるのと併せて『尻尾を持ち上げてフリフリする」という簡単な運動で膝や足首の動きがすごく改善されました。

尻尾を持ち上げるリハビリは椎間板ヘルニアのワンちゃんにも使いますが、足の位置を正しい場所に戻し、普段あまり使っていない筋肉を刺激するため、筋力アップに効果がありますよ。

家庭でも簡単にできるのでオススメです!

 

家族の方の毎日のリハビリも大切です

鍼治療中のダックス

四肢麻痺のダックスさんに鍼をしました

こちらは、原因不明の四肢麻痺で立つことも歩くこともできなくなったダックスさんです。
病院では頚椎ヘルニアかも・・・と言われたのですが、高齢で麻酔に対し拒否反応があるため、MRIによる検査や手術ができないとのことで鍼治療の依頼をいただきました。

鍼治療と整体マッサージでだんだん足が動くようになり、全然力が入らなかった足を踏ん張ったり蹴ったりすることができるようになりました。

でも、鍼治療だけではなく、家族の方が毎日献身的にリハビリをされたことも回復に大きく貢献していたと思います。

家族の方にお願いしたのは

  • 同じ方向にしか向けなくなった姿勢をできるだけ反対方向にも向けていただくこと
  • 手で体を支えて立たせてあげること
  • 立てたら、飼い主さんの手で尻尾を持ち上げて姿勢を保つこと
  • 前足が動くようになったら、おやつなどで誘導してはいはいさせること
  • 手足を曲げ伸ばしするマッサージ

などです。

そのおかげもあって、今ではすっかり歩けるようになり、以前よりも足取りもしっかりしてきたとのことです。
こちらのビデオは治療開始から一ヶ月、自力で立ち上がって少し歩けるようになったところです。

 

特に神経の麻痺が考えられる疾患には、鍼・整体と家庭での運動によるリハビリが効果的です。
(神経麻痺の度合いによっては立てるようにならないこともありますが・・・)

 

年齢だからと諦めないで!

シニアのヨーキー

すごく元気なシニアのヨーキーさん

高齢になると様々な理由で自力で歩くことができなくなります。
筋力が急に衰えたり、認知症になったり、関節がゆがんでしまったり。

でも、若い頃から鍛えていた筋肉は裏切りませんし、体を柔らかくするためのストレッチやマッサージは若々しい体を保つのに効果があります。

ローラー鍼やお灸は、家庭でできる本当に簡単で効果的なケアなので、どこのご家庭でも毎日取り入れていただきたいと思います。
もちろん、鍼灸治療も効果がありますよ!!

 

こんな感じで日々のケアについて、簡単な運動や食事について、さらにはマニアックな東洋医学の話など。
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