【西洋医学のプロ向け】ペットの東洋医学講座を開催します


ツボについて勉強中

ツボの取り方を勉強しています

東洋医学の良さを知っていただくために

滋賀ペット治療院の山路です。
滋賀県で犬猫の鍼灸整体治療を行っています。

このたび、標記の講座を開催することとしました。
動機はただ一つ、「東洋医学の良さを広く知っていただきたい」という思いからです。

私が東洋医学を始めたきっかけ

ご存じの方もおられると思いますが、私の前職は県職員です。
体調を崩して早期退職したとき、たまたま知人に紹介していただいたのが「ペット鍼灸セラピー協会」でした。

この協会のコンセプトである「鍼灸の手技を応用して飼い主自身の手でペットのケアができるようにする」という考え方に強く共感し、「これこそが私が求めていたものだ!」と思いました。
こちらで東洋医学を学んで認定セラピストを取得するとともに、私自身は獣医師でもありますので犬猫の鍼治療を始め、現在に至ります。

当時は、「大型犬の寿命は長くて12歳、小型犬は14・5歳」と考えられていましたから、10歳を超えると「もう年だから・・・」と飼い主も動物病院も積極的な治療をしない傾向がありました。
(地方では今でもこの傾向が強いように感じます)

犬も猫も昔に比べたらずいぶん長生きになったのに、「ペットの急速な高齢化」にまだ獣医療の知識が追いついていないと感じていました。

特に、高齢になって認知症や寝たきりになると飼い主が「もうこれ以上弱っていくのを見るのが辛い」と保健所に連れて行くケースは少なくありませんでした。
また、飼い主自身の高齢化もあり、「高齢のペットをどうケアしたらいいのかわからない」ということもあったと思います。

「飼い主が自分の手で家庭でケアをする方法を知っていたら、最期までペットに寄り添うことができたかもしれないのに・・・」
その思いが東洋医学を学び始めた一番大きなきっかけでした。
お灸する柴犬

年を取ると温めるのが気持ちいい

欧米なら安楽死になるケース

「日本では動物愛護意識が低いから介護できないペットを保健所に連れて行く」と考える方がおられますが、一概にそうとは言えないと私は思います。
なぜなら、欧米では動物病院で安楽死するケースが日本より圧倒的に多いからです。

たとえば、寝たきりになったり不治の病にかかったりすると、欧米では動物病院でも飼い主に安楽死を薦めるケースがままあります。
それは、その動物のQOLを大事にするため、「ただ生かしておくだけではその動物の本来の姿を保っているとは言えず、苦しみを長引かせるだけ」という考え方から来ています。

一方、日本では「自然に死ぬ」ということを重要視します。
人間が手を加えて死に至らしめることはたとえ「安楽死」であっても嫌う傾向があります。
(逆に欧米の方から見るとこれが「虐待」と映るようで、知り合いのアメリカ人やイギリス人などに「なぜ寝たきりになって食事も十分摂れない犬を無理に生かしておくのか」と聞かれることがよくあります。)

 

これは価値観や宗教観の違いなので、どちらが良い・悪いの問題ではないと思います。
ただ、自然に息を引き取るまでは飼い主がそのペットの命には全責任を負うのですから、少しでも気持ちよく過ごさせてあげることができればいいのではないでしょうか。

東洋医学は日本人の死生観にぴったり

東洋医学は中国発祥の医学ですが、もとは哲学の要素が強く、何千年もの歴史の中で医学として体系づけられてきました。
その考え方は「自然界に起きることは人体にも同じことが起きる」という「天人合一」の考え方とともに、「人間は自然の変化に合わせて規則正しく生活することで病を防げる」という養生の考え方が基本になっています。

これは上記のような日本人の死生観にとてもよくマッチします。
そして、老化による不調、慢性的な疾患、何かよくわからないけど体調が悪い、腫瘍などのターミナルケアなどに効果を発揮するため、最近では人医でも漢方や鍼灸治療を積極的に取り入れる病院も増えています。

私自身、当初は「飼い主さんの手でペットのケアができるようにするため」という目的で学び始めた東洋医学でしたが、今では東洋医学による治療が西洋医学では届きにくいところまでカバーできることを強く実感しています。

 

当院で行う診療は

  • ペットの体を少しでも楽にすること
  • 数値ではよくわからない不調の改善
  • 飼い主の手でペットのケアができるようにすること

を、主眼に置いています。

鍼灸治療をはじめとする東洋医学や、整体・マッサージなど「ホリスティックケア」または「代替医療」と呼ばれるものは、西洋医学の世界から見ると「本当に効くのかよくわからない」「単なるプラセボではないか」と言われてしまうことがあるようです。

しかし、実際には代替医療も研究が進み、多くの論文によるエビデンスも発表されています。

鍼治療中のヨーキー

刺す鍼と一緒に刺さない鍼も使います

私は、治療を受けた犬猫が確実に変わっているという事実と、飼い主さんの手でケアができることでペットと飼い主双方の気持ちが和らぐことがエビデンスの有無より大事だと考えます。

そこで、西洋医学のみを学んだ獣医師・愛玩動物看護師の方(もちろん私もそうでしたが)に東洋医学を西洋医学による診療にどう取り入れて活用するかを学んでいただければと思ってこの講座を開講することにしました。

東洋医学講座バナー

西洋医学のプロ向け〜ペットの東洋医学講座

資格取得のための講座ではありませんが、より実践に即した形となっています。
内容について詳細は上記リンク先をご覧下さい。

 

飼い主の方にはペット鍼灸入門講座がオススメ!

当院では、「飼い主さんの手でペットのケアができるようにすること」が大きな方針の一つです。
そのために、ペット鍼灸入門講座として「ローラー鍼によるコロコロ・ヒーリング講座」や「お灸講座」をご用意しています。

詳細はこのページの下に現在募集中の講座一覧がありますので見てくださいね。
オンラインによる講座も開催しています!

⇒ オンラインで学ぶペット鍼灸入門「ローラー鍼によるコロコロ・ヒーリング講座」

ペット鍼灸セラピー協会に興味を持たれた方は下記リンク先をご覧下さい。
⇒ ペット鍼灸セラピー協会ホームページ(外部サイトにリンクしています)

大阪で分院・いぬねこ治療院を開設しています。
大阪の方はこちらをご利用ください。
⇒ いぬねこ治療院ホームページ(外部サイトにリンクしています)

 


西洋医学のプロ向け〜ペットの東洋医学講座 申し込みはこちら

PAGE TOP