滋賀ペット治療院の山路です。
滋賀県で犬猫の鍼灸整体治療をしています。
今や、家族の一員として人間と犬・猫は密接な関係を築いています。
大切な家族の一員であるペットが亡くなると、残された飼い主は、悲しみ・寂しさ・悔い、そんな感情に苛まれてしまいます。
今日は、先日最愛のダックスくんを19歳で見送った方のお話を、ご本人の許可を得て紹介させていただきます。
そのワンちゃんと初めて会ったのは、ペット鍼灸入門講座に参加してくださったときでした。
ローラー鍼もお灸も両方受けてくださり、講座の後の鍼治療も体験していただきました。
「治療を受けてからなんか体がスッキリしたみたいに見えます」と言っていただき、それから月一でメンテナンスのために鍼灸治療に伺うことになりました。
鍼もお灸もとても気に入ったみたいで、いつも気持ちよさそうに受けてくださいました。
また、治療後には姿勢が変わり、立ち歩きがスムーズになったりもしました。
シニアのダックスにはよくあることなのですが、若い頃はなんでもたくさん食べていたのに、年とともにだんだん好き嫌いが多くなり、昨日まで食べていたものを今日は食べなかったりと、頭を悩ませる飼い主さんが多いようです。
こちらのダックスくんも、今年の夏頃から食欲がめっきり減り、心配した飼い主さんは漢方薬を取り入れたり、缶詰やパウチ・果物やお肉など、いろんな物を試して食欲が出るように工夫されていました。
愛犬が自分らしく過ごせるように、トイレはできるだけ自分の足で立ってできるよう、補助しました。
食事やお水もできるだけ自力で食べられるよう工夫したり、愛犬の犬としてのプライドを守るようなケアを心がけました。
親バカかも知れませんが、最近では話しかけるとまばたきで返事をしてくれているような気がしていました。
この言葉に、飼い主さんのダックスくんへの愛情と、深い絆を感じます。
ところが先日、飼い主さんが出かけている間にダックスくんは一人で旅立ってしまったそうです。
飼い主さんは、朝までいつも通りご飯も食べて元気にしていたので、お別れをちゃんとできなかったことをすごく悔いておられました。
でも、これはこの前「グリーフ・ケア フォーラム」で聞いたことなのですが、「ペットは自分が旅立つときを自分で決めている」ということなんだと思うのです。
飼い主さんにとっては、自分がいない間に・・・というのはとても寂しく、悲しいことなのですが、ダックスくんは飼い主さんとの涙の別れを避け、潔く一人で旅立っていったのではないでしょうか。
こんなに違うものかと驚いていました。
お灸も、気持ちよさそうで、もっと早くにお会いできていたらよかったです。
先生にお会いできて幸せです。
そんな風に言っていただけると、私も少しでもお役に立てたことがとても嬉しいです!
こちらの写真は、7歳の頃のダックスくんだそうです。
飼い主さんの一番好きな写真とのことです。
私達夫婦に幸せをたくさんくれました。
うちは子どもがいないので、クッキーはまさにかすがいでした。
この子がいなかったらどんな生活だったかと思います。
今はいなくなったけれど、悲しみを共有しながら思い出を抱きしめています。
ダックスくんが亡くなる直前に、以前は毎年一緒に旅行に行っていたときの写真を見せながら「楽しかったね」と話しかけておられたそうです。
その話を聞いているときのダックスくんはとても嬉しそうな表情だったとのこと。
愛犬・愛猫との別れはいつも辛いもので、誰にでも悔いが残ります。
でも、飼い主さんの愛情いっぱいのケアを受けてきたペットは、どんな最後であっても幸せな旅立ちをするのだと私は思います。
そして、愛犬・愛猫が気持ちよく旅立っていくためには、家庭での日々のケアがとても重要です。
また、東洋医学によるケアを受けているペットは穏やかな最期を迎えると、いろんなところで話を聞きます。
ペット鍼灸を利用した家庭でのケアがもっと広まるといいな・・・と思います。
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もし、この中のどれかがあてはまるなら・・・
- シニアになったペットにずっと健康でいて欲しい。
- 最近うちのペットは足腰が弱くなってきた。
- 保護犬、保護猫を迎えたけど、どんなケアをしていけばいいだろう。
- 世間で噂のローラー鍼やお灸に興味がある。
- 自分のペットを楽にするために何かしてあげたい。