滋賀ペット治療院の山路です。
滋賀県で犬猫の鍼灸整体治療をしています。
今回は、全くのワタクシごとなんですが、覚え書きのために書いておこうと思います。
先日、私が出かけている間に、主人がマムシに咬まれて入院したと連絡がありました。
急いで戻って入院先の病院に行き、事情を聞いたところ、なんと咬まれたのは自宅の畑とのこと。
マムシは川べりによく出てくると聞きます。
ここのところずっと雨続きで湿度が高かったので、普段は出てこないようなところに出てきたのでしょうか・・・
素手で草取りをしていた主人は、右手の中指の真ん中あたりを咬まれたとのことで、歯形がくっきり残っていました。
最初は、何かが「チクン」と刺したような痛みで、虫刺されかと思ったそうです。
ところが、足元に犯人であるマムシがいたので、急いで踏みつけて殺し、咬まれた指の根元と手首を縛って応急処置をして、自分で救急病院に電話したそうです。
咬んだマムシはそんなに大きくなかったらしく、もしかしたら幼体だったかも知れません。
幸い、すぐに病院に行って処置をしたので、入院一日で腫れはかなり引き、翌々日には無事に退院できました。
マムシってどんなヘビ?
今回は軽傷で済みましたが、今後のためにマムシについて少し調べてみました。
【ニホンマムシ(クサリヘビ科マムシ属)】※Wikipediaその他から引用
- 本土では、ヤマカガシと並ぶ有名な毒ヘビ。ハブより毒性は強いが、毒量は少ない。
- 体長は45〜60cmぐらい。胎生で、8月〜9月に子ヘビを産む。
- 複合毒で、様々な症状を引き起こす。(疼痛、主張、血圧降下、出血、血液凝固阻止、溶血、等)
- 骨格筋の溶解により血色素尿が出たり、筋無力化症状が出る。
- 重症化すると急性腎不全やショック症状などを引き起こす。
- 致死率は低い。(0.1〜0.8%程度の報告あり)
マムシに咬まれたときの治療は?
マムシに咬まれたとき、治療はどうするのでしょうか。
今回は夕方だったため、救急病院に搬送されて、とりあえず点滴を受けたようです。
薬の一覧を見たら、抗生物質の他にセファランチン、抗毒素血清、破傷風予防のトキソイドが点滴で入れられていました。
【マムシ交渉時の一般的な治療手順(複数の病院のサイト情報を参考にしました)】
- 傷口は吸い出しや切開等は行わない
- 問診後、マムシ毒注入が疑われたら、血清投与のために検査
- セファランチン投与(抗炎症作用など)
- 血清投与(今回のはウマ血清と書かれていた)
- 破傷風トキソイド投与
- 抗生物質投与
今回の治療もこんな手順だったようです。
腫れが引いたら治療は終了し、あとは様子見になるようですが、一度腫れが引いた後にまた症状が出ることもあるので、一週間ぐらいは安静にしておかなければならないと言われました。
ともかく、咬まれたのが自宅の庭ということがショックです。
今までは素手で平気で草取りしていましたし、我が家のおっさん犬の散歩道も草むらルートばかりです。
もう、どこにマムシがいるのか・・・と思うと、しばらくは草むらがトラウマになりそうです。
(しばらく、なんですけどね・・・喉元過ぎれば忘れてしまうんですよね。)
マムシの咬傷は、最初はそんなに痛みがなく、虫に刺された程度にしか感じないそうです。
それを虫刺されかと思ってほっておくと、あとからひどく腫れて重症化することが多いとのことです。
草むらで何かに刺されたと思ったら、刺し口を確認して、歯形があったらマムシを疑って受診する方がいいようですね。
早めに抗血清を入れれば軽傷で済みますが、それでもあとから症状が悪化することもあるそうです。
気をつけないと・・・ですね!
マムシについては、こちらのサイトも参考にさせていただきました。
ヘビの苦手な方はお気をつけくださいね。