脊髄変性症と鍼

Share on Facebook
Pocket

コーギーに鍼

とても素敵な笑顔でした

滋賀ペット治療院の山路です。
主に往診でペットの鍼灸治療をしています。

今回は「脊髄変性症」、いわゆる「DM」と呼ばれる疾病についてです。

脊髄変性症は、遺伝的な疾患です。
原因は確定されていませんが、脊髄の神経が徐々に変性し、四肢が動かなくなっていきます。

最初は後ろ脚に症状が出ます。
「なんとなく足がふらつくようになった」、「片方の足を引きずって歩く」などの症状により動物病院で診察を受けますが、確定診断はできません。
椎間板ヘルニアやその他の疾病を除外し、最終的に「DMかも知れません」という診断になります。

その後はだんだん前脚にも麻痺が広がり、歩くことも立つこともできなくなります。
痛みはありません。
そして、最後は呼吸不全を起こして死亡するケースが多いです。

日本ではウェルシュ・コーギーによく見られる病気ですが、海外ではジャーマン・シェパードが好発犬種とされています。
コーギーでは主に10歳を過ぎた頃から症状が出るようです。

残念ながら、現在のところこの病気を治療する方法はありません。
発症すると、徐々に進行していくのを介護する生活になります。
繁殖のときにこの病気の遺伝子を検査し、もし遺伝子を持っていれば繁殖に使わないようにするというのがこの病気を増やさない唯一の方法です。

コーギーにお灸

お灸がとても好きでした

私も、何頭かDMのコーギーさんへの鍼治療の依頼をいただきました。

だんだん体が麻痺していく過程で、排尿が自力でできなくなるため、圧迫排尿やカテーテルなど飼い主さんが排尿を介助しなければなりません。
どうしても膀胱炎などに罹るリスクが高くなります。

でも、麻痺が進行していく以外には身体に異常がないケースが多く、食欲もあり、とても元気です。
後ろ脚が動かなくなったら車椅子で移動させたり、寝たきりになってもカートで散歩に連れ出すなど、動けたときと同じように連れ出してあげると嬉しそうな表情を見せてくれるそうです。

鍼治療でこの麻痺を治すことはできませんが、動けなくなった体の気の流れをよくするために鍼は有効だと考えます。
自力で歩くことが難しくなると、どうしても血行が悪くなりがちです。
鍼やお灸、マッサージがそんな体をほぐし、血流を促す働きをします。

どのコーギーさんも、体が動かなくなっても鍼やお灸を受けるととても気持ちよさそうな顔になりました。
また、ローラー鍼やお灸は家庭で飼い主さんの手でできますので、日頃から飼い主さんがケアすることでとてもよい状態を保つことができます。

私が診せていただいたコーギーたちは、みんな飼い主さんにとても手厚くケアされていました。
それだけに、遺伝子の排除で発症を防ぐことのできるこの病気がこれ以上増えないことを願ってやみません。

もし、DMと思われるコーギーをケアしておられる飼い主さんで、どうしてあげたらいいのかとお悩みの方がおられましたら、ぜひご相談ください。
鍼灸で完治はできませんが、体の状態をよりよく保つことができます。
なにより、ワンちゃん自身がとても気持ちよくなることが一番の効果です。

ご家庭でのケアについてもご説明します。
お気軽にお問い合わせください。

 

Share on Facebook
Pocket

もし、この中のどれかがあてはまるなら・・・


  • シニアになったペットにずっと健康でいて欲しい。

  • 最近うちのペットは足腰が弱くなってきた。

  • 保護犬、保護猫を迎えたけど、どんなケアをしていけばいいだろう。

  • 世間で噂のローラー鍼やお灸に興味がある。

  • 自分のペットを楽にするために何かしてあげたい。