
お灸は気持ちいいよね!
鍼灸整体の一番の目的は?
滋賀ペット治療院の山路です。
滋賀県で犬猫の鍼灸整体治療を行っている動物病院です。
よく、「鍼って何に効くんですか?」と質問されることがあります。
この質問に対する答えは、実のところ
「何にでも効きます!」と言いたいところなのですが、
それではあまりにも非科学的と言われてしまいますので、もう少しご説明します。

普段はテンション高めですが、鍼のときは静かです
東洋医学での病の考え方
まず、東洋医学では健康な状態は「氣が滞りなく体内を巡っていること」であると考えます。
たとえば、肩がこる、膝が痛い、腰が張る、お腹が痛い、目が疲れる・・・
このような状態は全て「氣が滞っていることにより起こる」と考えるのです。
そして、「氣」というものは体の中を流れる道筋があり、これは「経絡」と呼ばれています。
一般的に「ツボ」と呼ばれているものは東洋医学では「経穴」と言いますが、これは経絡の上にあります。
「ツボ」は、氣の滞っている場所を示し、そこを刺激することで氣の流れを回復させるポイントです。
体は、流れが良くなると少しずつ本来のあり方に戻っていきます。
鍼灸整体治療とは、体を元のあり方に戻すための手伝いをする施術だと当院では考えています。
「どんな症状にも効果がある」というのは「悪いところを取り除く」のが目的ではなく、「体が本来持っている力を取り戻す」ことで現在の症状を緩和させることを意味します。

気持ちいい?
滞りをなくすには?
氣の流れを整えて体を整えるにはどうすればいいでしょうか。
一番大事なことは体のこわばりを緩めることです。
では、体がこわばる原因はなんでしょうか。
いろいろな原因が考えられますが、一つには体がゆがむことで血行が悪くなり、氣が滞ると考えられます。
血行が悪くなると酸素や栄養が行き届かなくなり、いわゆる「冷えた」状態になります。
これがさらに血行不良の原因になるという悪循環に陥ります。
さらに、血行不良は痛みの原因にもなります。
痛みのために体をかばうことでさらに別の場所にもゆがみが生じます。
このようにして、一つのゆがみは氣の滞りを招き、別の場所にもゆがみが生じてますます体はこわばっていきます。
この悪循環を断ち切るために、体のあちこちのゆがみを正し、こわばりを緩めて体全体の氣の流れをよくしてやります。

体のゆがみを正します
⇒ 重度の膝蓋骨脱臼のチワワさん、膝が伸びるようになりました
気持ちがいいと体が緩む
もうひとつ、鍼灸整体の効果に「気持ちが良くなること」があります。
ですから、当院の施術では犬猫たちが「気持ちよくなること」を一番に心がけています。
施術中に犬猫たちが気持ちよさそうな顔でリラックスしてくれたときには、私も幸せな気持ちになります。
下の写真のワンちゃんは、治療を始めると自分から背中を向けてフセの姿勢になってくれました。
それだけ気持ちがいいと感じてくれているのですね!

「今日もお願いします」と背中を向けてフセしてくれます

ご家庭でのケアも、ペットが気持ちよくなることを一番に考えてあげましょう。

ローラー鍼、お灸、マッサージ、いろいろな手段で体を緩めてリラックスさせてあげてくださいね!