お灸はとても奥が深い!

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ヨモギを乾燥させた

滋賀ペット治療院の山路です。
滋賀県で犬猫の鍼灸整体治療を行っています。

上の写真が何か、おわかりですか?
これはヨモギの葉っぱを乾燥させたもので、お灸に使うもぐさの原材料になります。

お灸情報誌の取材

先日、遠方から珍しいお客さんが来て下さいました。
人間の鍼灸師さんお二人が、ご自分たちで編集しておられるお灸の情報誌の取材ということで滋賀の当院まではるばる来て下さったのです。

お灸情報誌

手作り感満載のお灸情報誌!

この写真のようなお灸の情報誌を年に一回ほど発行しておられるとのこと。
中身は楽しいイラストとともにお灸に関するエピソードがびっしり書かれていて、とても面白い読み物です。

その中に、ヨモギを摘んで手作りでもぐさを作る記事がありましたので私もやってみようと思い、一緒にヨモギ摘みにお付き合いいただいて作り方を教わりました。

ヨモギは身近な薬草です

ヨモギの臭いを嗅ぐ犬

ヨモギの臭いを嗅ぐチロくん

ヨモギの葉っぱは昔から身近な薬草としていろいろな場面で使われてきました。

葉っぱをちぎって、生のまま揉んで傷口に擦り付けると、止血や抗菌・抗炎症作用があります。
いぶして虫除けに使ったり、お餅に練り込んで食べたり、そしてもちろんお灸に使うもぐさの原材料としてもよく知られていますね。

上の写真は、春先のまだ出始めた頃のヨモギですが、もぐさの原料として使うにはもう少し丈が伸びた5月頃、つまり今の季節が向いているそうです。

できるだけ柔らかい葉先を摘んで、天日で数日乾かします。
乾かしたものを手で揉んだものが一番最初の写真の状態です。

これをさらにすり鉢で数分間高速ですります。
そして、ヨモギの葉っぱの裏にある白い産毛のようなところだけを集めてもぐさにするのです。

お灸談義

取材では、私が犬猫の鍼灸治療を始めた経緯や普段のお灸のやり方などについて質問して下さったのですが、逆に私の方がお灸のやり方などについていろいろ教えていただきました。

そしてさすがは鍼灸師さん、常にお灸セットを持ち歩いておられるんですね!
ということで、中身を見せていただきました。

鍼灸師さんが普段使うお灸セットは、小さな箱にもぐさ・線香・肌に塗るビワの葉エキスなどが入ってコンパクトにまとめられています。
お灸も鍼も、使う道具が少ないためどこにでも持ち運べて、いつでもどこでも施術ができるのがいいですね。

私が普段使っているお灸はもぐさを直接皮膚に載せる「直接灸」ではなく、棒灸を利用した「温灸」というやり方です。
ツボも、症状ごとに使い分けるというよりは腰を中心に体全体を温めることを目的としています。

人間の鍼灸師さんの場合、お灸で治療する場合は症状に合わせたツボを選び、直接灸で据えることが多いとのことで、私もやっていただきました。

腕にお灸してもらう

左腕の手三里にお灸してもらいました

上の写真のように、ひねったもぐさを肌に載せて線香で火をつけます。
そのあとは、皮膚がやけどする前にもぐさを取り除くのですが、肌にきゅっと熱が入る感じがとても気持ちよく、お灸をしていただいたあとは指の疲れがとれて軽くなりました。

このようなお灸を同じツボに対して何回か据えるのですが、いくつにするのかは肌の調子などを見ながら決めるんですね。

また、お灸にも鍼と同じように補法と瀉法があることなど、しばしお灸談義に花が咲きました。

お灸を右腕にする

指でギュッともぐさを押して消す

こちらの写真は、火を消すときに指でギュッと肌に押しつけるようにして消す「おしげし」というやり方だそうです。
このように消すことで、熱がほんわりと伝わります。

普段、自分でお灸をするときにはせんねん灸のような台座灸が多いのですが、もぐさを直接肌に載せてもらうのもとても気持ちがよかったです。

体は治すのではなく整える

その後も鍼やお灸について、たくさんお話をさせていただきました。

その中で、「鍼灸は病気を治すのではなく、整えることで体が自分で治る力を高める」という私が日頃から思っているのと同じことを言っておられたのが印象的でした。

マッサージされる柴犬

マッサージしてもらって大喜びのチロくん

お灸のモデルとして仕事してもらった我が家の愛犬・チロくんですが、マッサージをしてもらってご満悦です。

体はリラックスして緩むことが大切ですから、こんな笑顔が出るような施術が一番効果がありますね!

お灸の情報誌は何冊かいただきましたので、もし興味のある方は一冊お送りします。
数に限りがありますので、ご希望の方はお早めにご連絡くださいね。

 

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スパニエル、お灸

  • シニアになったペットにずっと健康でいて欲しい。

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