
今週の治療院のお花です
桃の節句と啓蟄
滋賀ペット治療院の山路です。
滋賀県で犬猫の鍼灸整体治療をしています。
いよいよ春らしくなってきましたね。
今日は桃の節句、そして5日は二十四節気では「啓蟄」です。
春は東洋医学では「万物が生じる季節」。
木々が芽吹き、草が伸び始め、虫が動き始めます。
人間もなんとなく気分がウキウキと浮き立ってきますね。
3月3日に桃の節句をお祝いする理由には諸説あるようです。
- 桃が邪気を払う植物であること
- 桃の実が不老長寿の果実であること
- 桃の花が咲く季節だから
理由はともかく、ピンクのかわいらしい花は古風な梅やしっとりした大人の雰囲気の桜とは違い、女の子の成長を願うのにはぴったりの花だと思います!
一方、「啓蟄」とは、冬の間土の下で眠っていた虫たちが土の中から出てくる時期のこと。
いよいよ「新しい季節の始まり!」と活動を始める季節ですね。

滋賀の知る人ぞ知る名所 雪山をバックに菜の花
春の養生
ペット鍼灸入門講座でいつも紹介している「黄帝内経」によると、春は「発陳」の季節と言われています。
冬は「閉蔵」と呼ばれ、万物がみんな静かにひっそりと活動を止めて潜んでいる季節。
それが、春が来て暖かくなると一気に動き始めます。
でも、いきなりエンジン全開で動き始めると転んでしまいます。
まずはローギアから、ゆっくりスタートすることが大切です。

そうそう、春は気持ちをゆったりさせて、のんびり・ゆっくり過ごすのが大事なんですよ〜

そうは言っても春はいろいろ忙しいし、のんびりゆっくりばかりはしていられませんよ・・・

そんなこと言ってると肝を傷めてしまいますよ!
春の養生は肝の養生
黄帝内経によると、春の養生法は、
- 少々の夜更かしはかまわないが、朝は早く起きる
- 朝、庭をゆったりと散歩し、髪はゆるく結って、体をのびのびと動かす。
- 心身ともに生き生きと陽気を発散させる
- 天地間の陽気に合わせ、自身の陽気も養生する
と、あります。
大事なことは、気持ちをゆったりさせ、体をのびのびと動かすことです。
そうすることで、気の巡りがよくなり、より活発に動けるようになります。
春は肝の気が滞りがち
また、春は「肝」が痛みやすい季節です。
東洋医学での「肝」は、西洋医学で言う「肝臓」だけでなく、感情や自律神経を整える役目を持っています。
「肝」はストレスに弱く、春の不安定な天候やなんとなく気ぜわしい気持ちが肝の働きを鈍らせます。
肝の働きが鈍ると、気血がうまく巡らなくなり、冷えのぼせ・めまい・イライラ・鬱屈・消化不良などの症状が現れます。
つまり、春の養生は一にも二にも「肝の気をうまく巡らせる」ことに尽きます。
人間はいろんな方法でからだを自分で整えることができますが、犬猫はそうはいきません。
ローラー鍼とお灸の出番ですよ〜!!
こちらのブログでは何度もご紹介しているローラー鍼とお灸。
どちらも、気を補い、気の巡りをよくすることが得意なツールです。
こちらは我が家の犬にコロコロしている動画です。
うちの犬はローラー鍼が大好きで、毎晩寝る前になると「コロコロして〜!」と呼ぶほどです。
このように、ローラー鍼はできるだけ優しくゆっくり使ってあげるのがコツです。
猫にも同様にコロコロします。
ローラー鍼で滞りがちな春の気を十分に巡らせ、お灸で冷えを解消して気が上りやすくなるのを防ぎましょう。
もっと詳しく知りたい方は、ペット鍼灸入門講座もありますので、ぜひお問合せくださいね!
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