「叱らないしつけ」ということ

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ゴン散歩

草むらをわしわし歩くゴンちゃん

滋賀ペット治療院の山路です。
主に往診でペットの鍼灸治療をしています。

「男の子ママがラクになる! 叱らない「しつけ」ができる本」という本を読みました。
この本は、やんちゃな男の子の子育てに日々奮闘しているお母さんに、「声を荒げて叱らないで、男の子はどういうものか理解し、言い聞かせましょう。」と書いています。

作者で元保育士の原坂さんは本の中でこう言われています。
「男の子はしたいと思ったらせずにはいられない、荒っぽいことが好き、ふざけることが好き、汚いことを気にしない・・・。男の子はいつも、お母さんそんなに僕を怒らないでと思っています。」
男の子の行動は、お母さんからしたら困ることばかり。周りの人にも迷惑になるし、つい声を荒げて怒ってしまうもの。でも、怒っても何度言っても聞いてくれない・・・

そこで、「叱らないしつけ」の出番です。
「しつけは今すぐにできるようになることではなく、どうすべきか伝えることなのです。穏やかに、何度でも同じことを言い聞かせればいいのです。」

これ、実は犬のしつけにも同じことが言えます。
犬は「吠えるもの、咬むもの、かじるもの、掘るもの、臭いをかぐもの・・・」です。
犬としては当たり前のことを「問題行動」として、無理にやめさせようと叱っても犬には理解できません。
ましてや、リードショックや何かで叩くなど体罰まがいのことをされても萎縮するだけで本当にその行動がなくなるわけではありません。

子供も犬も、「大人の人間」が思っている以上にこちらの言うことを理解し、またよく観察しています。
大声で叱ったり、罰を与えたり、感情にまかせて怒鳴ったりしても効果がないどころか逆に関係がこじれてしまうことも。
かといって、「叱らない」で放任するのもしつけではないですよね。
相手にわかる方法で伝え、落ち着かせ、静かに制すること。

ゴン

お菓子の紙を拾ったゴンちゃん。この後「ポイしてね」と言うとちゃんと離します。

犬との暮らしは、人も犬もどちらも楽しくなければダメですよね。
肩の力を抜いて、穏やかに犬に接してあげましょう。

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