思い込みをくずす


臭いを嗅ぐゴンちゃん

お、ここに何かいいものが・・・!?

滋賀ペット治療院の山路です。
主に往診でペットの鍼灸治療をしています。

毎日、習慣にしていることがありますよね、朝起きて必ずコーヒーを飲むとか、寝る前にはお酒を飲まないとよく寝られないとか。

習慣、パターン、ルーチン。
私たちが普段、何気なくやっていることは、実は行動分析学で説明ができます。つまり、「行動」になにがしかの「ご褒美」がついてくればそれは「強化」され、繰り返し行う「習慣」になります。
または、その「行動」により、「嫌なことがなくなった」ときもその行動は「強化」されます。

たとえば、朝シャンプーをして学校へ行ったら好きな子に褒められた。明日もシャンプーしよう。3日後、別の子にも褒められた。毎日シャンプーしよう!
または、いつもと違う道を通って学校へ行ったら、犬に吠えられなかった。これからは毎日こっちの道にしよう!・・・など。

逆に、「行動」をしても「何も起きなかった」場合、または「何か嫌なことが起きた」場合、その「行動」は「弱化」されます。

先の例で言えば、毎朝シャンプーをしても誰も褒めてくれなくなった。もうやめよう。
別の道を通ってせっかく犬に吠えられなくなったのに、怖い先生といつもその道で鉢合わせて一緒に学校まで歩くことになった。やっぱりこの道はやめよう・・・など。

これらは、犬の行動にも当てはまります。犬はなぜ吠えるの? なぜ掘るの?
なぜ咬むの? なぜオスワリしないの? なぜ呼んでも来ないの?
何かがその犬の行動を強化、または弱化させています。

人間にも「これをしなければ!」「私はこれ絶対にダメなの。」と、つい思い込みで習慣化していることがあるように、犬も結構思い込みが強いものです。
「この時間には絶対オヤツがもらえるはず。」「この道を通ると絶対に何か嫌なことがあるから通りたくない。」「ピンポンが鳴ると何か怖いことが怒るに違いない。」などなど・・・

犬に何か「行動」をさせよう、またはやめさせようという前に、何がそうさせているのかを観察してみましょう。もしかしたら、飼い主さん自身がその引き金になっているかもしれません。

まずは、飼い主さん自身も「これはこうに違いない!」という思い込みを崩してみませんか?
新しい発見があり、新しい楽しみが見つかるかもしれません。

こんな本も面白いですよ!


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