巨大食道症の子犬〜ペットとの暮らしは二人三脚!

Facebook にシェア
Pocket

シュナウザーの子犬

巨大食道症と診断された子犬

滋賀ペット治療院の山路です。
主に往診でペットの鍼灸治療をしています。

先日、巨大食道症と診断されたミニチュア・シュナウザーの子犬の件で相談をいただきました。
兄弟姉妹4匹のうち、この子だけが生まれつきお乳をよく吐き戻し、成長も遅かったため、飼い主さんが心配して動物病院に連れて行ったところ、巨大食道症と診断されたそうです。

飼い主さんは最初とても驚き、「場合によっては安楽死になるケースもある」という情報を見て悩んでおられました。

動物病院で、食事の際はできるだけ流動食を食べさせ、食後30分ぐらいは食べ物が胃に流れ落ちるよう縦に抱っこするようにとの指示を受け、食事は後ろ足で立って食べられるようにケージを工夫し、食後は人間の赤ちゃんの抱っこ紐でご自分が胸にぶら下げておられるそうです。

シュナウザーの姉妹

体格は小さいけどお姉ちゃんに負けてません!

子犬の体格はとても小さいのですが、食道がうまく動かないこと以外はとても元気で、兄弟姉妹とのとっくみあいも負けていません。

そんな子犬のために鍼灸でもできることがあります。
消化管の動きを助ける薬の処方とともに、体全体を整えて成長を促すようなツボの刺激と、お灸による調整を説明させていただきました。

この子の一生はまだ始まったばかりですが、飼い主さんは人間の赤ちゃんを育てるように大事に面倒を見ておられます。
ペットとの暮らしはとても手間のかかることが多く、もしこの子が巨大食道症ではなくても、トイレのしつけや散歩、病気予防のためのワクチン・・・と、本当に人間の子供を一人育てるのと同じように世話をしなければなりません。

ペットとの暮らしは長い道のり。二人三脚でマラソンするみたいなつもりでぼちぼち、ゆっくり。
心配なこともたくさん起きますが、あまり思い詰めずに状況を楽しんでいきたいものです。

ペットのためにご家庭でできるケアを知りたい方、お問い合わせください。
飼い主さん自らできることがたくさんありますよ!

 

Facebook にシェア
Pocket

PAGE TOP