保護犬に鍼灸でケアをする意義


テリア

まだちょっと慣れてないの・・・

滋賀ペット治療院の山路です。
主に往診でペットの鍼灸治療をしています。

最近保護犬を引き取った方から、鍼灸治療の依頼をいただきました。
病院にも連れて行ってあげたいけど、まだ新しい環境に慣れていないのでまずは鍼灸によるケアを、とのご依頼でした。
動物病院でのきちんとした検査はもちろん必要なことですが、「まず鍼灸を」と選んでいただいたことがとても嬉しいです。

保護犬さんなので今までの生活がわかりません。
右の後肢が悪いようで、ほとんど動くときに後肢を使っていませんでした。
股関節に問題があるように見られました。
また、元気で食欲もあるとのことですが、皮膚の状態が悪いようです。

いつものように、足りないと思われる気を補う鍼、そしてローラー鍼によるマッサージ。

テリア、置鍼

初めてだけど気持ちよさそうにじっとしています

東洋医学は、勉強すればするほど奥が深いのですが、基本の考え方はとてもシンプルです。足りないところを補い、全体の気の流れを整えて体調が回復するお手伝いをすること。
また、今回のように保護犬で、新しい環境に慣れていないからいきなり動物病院に連れて行くのが不安という場合も、家庭でできるケアと併せて、ワンちゃんを心身ともに心地よくし、飼い主さんや新しい環境に慣れやすくする効果もあります。

今回の治療で、直後に右後肢を床に着けて立つことができました。
少しずつ時間をかけて筋力をつけるリハビリとあわせると、かなりの改善が見込めそうです。

いつも思うことですが、何よりも飼い主さんの手に勝るケアはありません。
「うちの犬はもう治らない。」「年を取っているから仕方がない。」と諦める前に、鍼灸による治療やケアを試してみませんか?


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