西洋医学との連携


獣医師

写真は無料写真サイトよりいただきました。

滋賀ペット治療院の山路です。
主に往診でペットの鍼灸治療をしています。

1月に入って、動物病院向けの研修会やセミナーに数回参加しました。
どんな分野もそうですが、獣医療も日々進歩していますので、勉強は欠かせません。

その席で何人かの動物病院の先生とお話しする機会がありましたが、西洋医学だけでカバーしきれない部分についてサポートすることの重要性を感じているというご意見を伺いました。

検査では数値に何も表れていないけどなんとなくお腹の具合が悪い。
原因はわからないが、なんとなく元気がない。

こういう場合でも、東洋医学では体全体の調子を整えるための処置をしますので、鍼灸が有効な場合があります。

たとえば、下痢や嘔吐が続く場合。
原因としては、感染症や寄生虫によるもの、異物や薬物を飲み込んだり、胃炎・膵炎・腸閉塞などの胃腸の障害や、腫瘍などが隠れている場合などがあります。フードが合ってない場合や、神経質で消化器にトラブルを起こしやすい子もいますね。
いずれにしても、頻繁に起きるのであればきちんと検査をして原因を究明し、それに応じた治療をする必要があります。

しかし、動物病院で検査を受けても何も異常が見つからないのに、下痢や嘔吐を頻繁に繰り返す子もいます。
そんなとき、東洋医学では消化器の不調は「脾が弱っている」状態ととらえ、脾を補うような施術を行うことで改善されることがあります。

また、体調不良の多くは「冷え」からきますので、家庭でお灸をすることで症状の改善が期待できます。
この場合の「冷え」は、単に寒いから体が冷えているという意味ではありません。
その子に合わない食べ物や薬、精神的な不安や恐れなども体を冷やす原因となります。

サブ

亡くなる直前に撮った我が家のじーちゃん猫。最後まで自分の足で歩き、トイレにも行きました。

年を取ったペットはもちろん、若い子でも「なんとなく体調不良が続く」場合には鍼灸を試してみてはいかがでしょうか。
家庭で飼い主さんが簡単にできるケアもありますよ!

 


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